時の雫・第2部 風に乗って君に届けば§&美音 らしくない態度

あとがき


 「らしくない態度」はいろんなエピソードが入り混じった話となりました。
本編では見る事のなかった、快と美音の関係の始まりや、相田さんが美音に見せる顔、そして、サイドであった栞と谷折の話のちょっとした後の話。
作者も、例えて言うなら「支離滅裂」な印象を受ける、1話でありましたが、うまくまとまっていたでしょうか?
 大分、頭を悩ませましたからねー、話の進め方に。

美音の学校生活にある、ワンシーンたちが掻い摘んで語られていた、というストーリーでした。
 昔と変わらず、遠く眺めるだけのテニスコート。
決してその場所に自分からは近寄ろうとしない、美音の臆病な心。
だから、滅多に人と親しい関係を気安く作ろうとしない美音の態度は、傍から見れば近寄りがたい印象でもあります。
そうする美音は、反対に他の人間からそういう態度でいてほしい、と願っている姿なのでもあります。
だから、快の態度は、美音の癇に障るのでしょうね。

これから始まる、何かの予兆を含んだ今回と相成りました。