拓真×由衣シリーズ

あとがき


思いついた話を短編・読みきりで書こうと思って書き始めたら、1話で終わらなくなってました。
 イメージどおりのイラストを頂いたら、その萌パワーでぶわーっと世界が広がってしまって収拾つかなくなってしまったという次第です。

 もともとこの話はですね、(またいつものパターンですが:汗)夢で見たのをヒントに構想したものです。
あと、はっきりとした性格の男の子が描きたいな、と思っていたのです。
分かりやすくて単純明快。
拓真は、作者のそんな思いから生まれてきました。
とても書きやすくて書いていて楽しかったです。
 拓真はきっと、おひつじ座のO型ですね。
由衣は、拓真の相手をしているうちに人間像が固まった女の子です。
友達なんだけど本当は好き。だけど、素直に気持ちを伝えられない。
そんな思いをしている女の子の代表という事で。

●全て、抱きしめたい
 この話の中に出てくる場面は自然と頭に浮かんでました。
それをどう効果的に並べて描くか。それに少し悩んでいたくらいで。
一度書き始めたら、3日で書き上げてました。
元々短編だったので詰まらなければスラスラと。
そして、途中萌パワーを頂いたので尚加速!みたいな感じで(笑)
あの場面も拓真の行動も反応も、全てその萌からきております(笑)
ええ、イラストを見た瞬間、心臓に弓矢が突き刺さったんですよ。
もう私のイメージどおりで。
拓真の人に見せない、マジな顔。もう私、めろめろにやられちゃいました。
という訳で、これには私の脳内萌がぎっしり詰まっております。

●本当は寂しくて
 拓真の話を書いていたら、頭の中で由衣の気持ちがもう勝手に湧き出てるんですよ。
私の中で由衣が気持ちを叫んでたんです。
そうしたら、もう、「あー書きたいわぁ」という気持ちになって。
だから、心情中心になってます。
まったくもって拓真サイドとは正反対の内容になってますね。
なぜだか、女の子視点になるとこんな感じになっちゃうんですよ。
 拓真と決別しようとしていた数日間、拓真の傍に居られなくて、本当は寂しかった、という気持ちから、このお題を選びました。
これはおよそ2日かからず書き上げてました。
書くのは由衣の心情だけでしたから。

●接吻けの後で
 これは、拓真の話が1話オンリーと思っていた最初の頃の、ラストの場面だったんですよ。
あの保健室でのやりとりが。
で、由衣視点も書こうと思った頃には、保健室でのやり取りは3話目に入れよう、と。
変わった後の、由衣から見た拓真は、ある意味行け行けgogo!ってな感じです。
自分にもバカ正直で根が素直な男性ってこんなものじゃないかな〜と。
 これは私事ですが、私の夫はおひつじ座のO型です。
裏表がなくて思った事は顔に出るし、嘘はつけないタイプです。
出逢った最初、アプローチされているとき、肝心な言葉がなくても顔や態度でもろ分かりましたしねぇ。
ある意味、モデルになってますかね(汗)
 頂いたイラストの、拓真の笑顔がキュート過ぎて、私の文章力が物語力が足りない、と痛切に思いました。もっと、このイラストの拓真の魅力を書き表す事ができたら…!
そればかりが悔やみます…。

 私の突然の申し入れと我侭を聞いてくださり、素敵なイラストを書いてくださったミチさま、
本当にありがとうございます。
イラスト付の小説、夢でしたので、ミチさんの手によって叶えられた事感謝しております。
 お待たせばかりなのに、このお話もここまでお付き合いくださった皆様、ありがとうございます。
ちょっとでも楽しんで頂けたらこれ幸い。
 本当にありがとうございました。

2007.10.13